こんにちは。
全館浄水システム「最上清流」の江﨑です。
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水素水でイソジンが透明になるという有名な実験。
「水素水 イソジン」等で検索してみると
たくさんの記事が出てきます。
・水素の還元力で活性酸素のイソジンを水素が中和している。
・電解水素水(アルカリイオン水)には抗酸化作用があり、酸化を防いでくれます。
・水素水には悪い物を分解する力がある。
同様に
・疑惑だらけの水素水
・イソジンを使っても何の証明にもなりません!
という反対意見も。
実際に実験してみる事にしました。
▼イソジンに水素水を入れると

コップを用意して、お水にイソジンをいれます。赤茶色のイソジン水ができました。

某有名メーカーの水素水生成器のお水を、イソジンの入ったコップに入れると、あら不思議!一瞬でイソジンが透明になりました。これは凄い!インパクト抜群です。
これこそ水素の力!還元力なのでしょうか?
だけど、ちょっと待ってください。
水素が入っていない重曹やセスキソーダでもイソジンは透明になりました。

今度は本当の水素ガスを、直接ぶくぶくとイソジンに当ててみましたが、反応なし。赤茶色のままです。どうやらこれ、水素関係なさそう。

▼種明かし
イソジンが透明になった理由は、ヨウ素がヨウ素イオンに変化したからです。ヨウ素(I₂)はPhが高くなる(アルカリ)と、透明なヨウ素イオン(I⁻)に変化しやすくなります。
レモンでの実験は理科の授業でやった事がある人もいるのではないでしょうか?ビタミンC(アスコルビン酸)の還元反応でヨウ素が透明になります。

この2つの現象は、結果としては同じ(ヨウ素が透明になる)ですが、起こっている反応の仕組み(メカニズム)が異なる可能性があります。
①レモン汁で透明になる理由
レモンにはビタミンC(アスコルビン酸)が含まれており、これは還元剤です。
このアスコルビン酸が、ヨウ素(I₂)を電子で還元し、無色のヨウ化物イオン(I⁻)に変化させます。
《化学反応式》
I₂ + 2e⁻ → 2I⁻(透明になる)
アスコルビン酸 → デヒドロアスコルビン酸 + 2e⁻
②アルカリ性の水で透明になる理由
アルカリイオン水を加えると、ヨウ素がOH⁻と反応してヨウ化物イオン(I⁻)や他の形に変化します。
《化学反応式》
I₂ + OH⁻ → IO⁻ や I⁻ など(pHや環境により異なる)
ただし、これは「還元」とはやや異なり、酸化状態が変わる場合もあり、単なるpHの影響による錯体の崩壊も関与している可能性があります。
この実験の場合、セスキソーダを混ぜた水はpH9のアルカリ性だったため、ヨウ素がヨウ素イオンに変化したと考えられます。
▼まとめ
水素水でヨウ素が消えるのは、水素の力ではありません。
イソジンが透明になるからといって、健康効果の証明にはなりません。
凄そうに見える実験商法は、仕組みを知っておかないと騙されてしまいます。
特に、「ビタミンCでイソジンが透明になる還元反応」を知っている人は、うっかり騙されてしまいがちなので、注意しましょう。
※この実験動画を公開してから、数名の視聴者さんから
「この実験を見て水素水の機械を契約しちゃった!」
「同じ実験を見て水素水契約したけど、あまり良いものではないの?」
というお問合せをいただきました。
私自身は、水素水を否定するつもりはありません。
全然解明されていないとはいえ、「身体に良い水」ってロマンがあって良いと思います。だけどウソはいけないし、ウソをついて消費者をダマすような商売をする人は下品だなあと思います。たとえ、上場しているような大きな会社さんだったとて。
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