【比較】開発の歴史に見るセントラル浄水器を選ぶ時のポイント

こんにちは。
全館浄水システム「最上清流」の江﨑です。
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セントラル浄水器を比較するポイント
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▼セントラル浄水器を選ぶ時に知っておきたい事
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世の中にあるどんな製品も、最初から完成していたわけではないと思います。どんな製品にも歴史があり、モデルチェンジには様々な問題を乗り越えたドラマがあると思うのです。
僕達が作っている製品が
「何でこんな作り方しているのか?」
というお話。
弊社製品のモデルチェンジの歴史を知っていただく事でセントラル浄水器を選ぶ時に注意しないといけないポイントがわかると思います。

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▼先代たちが作った初期型セントラル浄水器
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弊社、㈱エヴァブリッヂは2006年に産声をあげた会社です。
だけど、僕達が作っている製品の歴史はもうちょっと前にスタートしました。1991年に設立したセントラル浄水器の販売をしていた福岡の会社がありました。

当時、セントラル浄水器といえば、アメリカ製のものなど海外製品が主流だったらしく、100万円を超えるような高価なものばかり。
「何とか一般家庭でも買えるくらいの価格で作りたい」
と考えた先輩たち。

当時、販売していたセントラル浄水器の問題点は大きく2つ。

・高額すぎる事
・カートリッジ式ではなく直接充填式の浄水器である事。

直接充填式の浄水器は、現在では少なくなりましたが、本体の中に活性炭などのろ材を直接充填するスタイルです。
メンテナンスは現場でろ材を詰め替える方式なので、作業を行う業者さんの負担が大きくなります。
交換作業を行う業者さんたちはもちろんプロ中のプロ。
ですが、彼らは水道工事のプロであって、浄水器のろ材充填のプロではありません。
1日に10ヶ所以上のメンテナンスを行う事も多いろ材交換作業。当然、性能の維持は難しく、ややこしい作業でミスが起こりやすくなるものです。
また、現場でのろ材交換はどうしても不衛生なので、お客様からの苦情もちらほら。

『まだ世の中に無い、最高の浄水器を作ろう!』
試行錯誤の末に、初期型のセントラル浄水器が産声をあげました!
通称Ⅰ(ワン)は1997年に誕生しました。
※この初期型浄水器はベストセラーとなり、ありがたいことに現在も多くのユーザーさんがご利用いただいています。今も弊社工場でカートリッジの製造を継続しているロングセラー商品です。

セントラル浄水器最上清流の過去モデル
【初期型浄水器の特徴】
価格を抑えるために本体はプラスチック製(ABS樹脂)。
そして、スムーズに、安全にメンテナンスを行えるように、カートリッジ方式を採用しました。

さらに、マンションへも設置できるようにと
1998年に弐号機が誕生しました。
通称Ⅱ(ツー)

セントラル浄水器最上清流の過去モデル
【特徴】
こちらもプラスチック製(ABS樹脂)。
「安価なセントラル浄水器」として注目を集め話題が話題を呼び、多くのお客様を獲得しました。

しかし、しばらくして大きな問題に気づく事になります。
それはとってもシンプルな問題点。
「樹脂って割れる。。。」
現在に至るまで、素材を変えたり、金型修正をしたりと、強度を上げる工夫をしてきましたが、所詮はプラスチックです。
最初はよくても、「紫外線」「寒暖の差」「水圧」「経年」という過酷な環境には耐えられず、数年経つと必ず割れてしまいます。

破損して漏水したセントラル浄水器

割れてしまうと、スプリンクラーのように容赦なく吹き出す大量の水。

破損して漏水したセントラル浄水器

家中ぜんぶが浄水になる事で便利なセントラル浄水器ですが、いったんトラブルが起こってしまうと、家中ぜんぶのお水が止まってしまいます。
大問題です。

今回の学び
①性能維持・管理の面で「ろ材直接充填式」よりも「カートリッジ式」の方が優れている。
②セントラル浄水器の素材に樹脂は不向き。

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▼樹脂製からステンレス製へ
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たくさんの経験をもとに、2002年に完成したニューモデルが

「KN-2000BOX」

画質がちょっと悪いですが、当時のパンフレットの画像をスキャンしたものです。

セントラル浄水器最上清流の過去モデル

ピカピカで耐久性抜群のステンレス!
これで完成!
と言いたいところだったのですが、まだまだ課題はあります。
当時のバルブは黄銅製のバルブ。
黄銅製のバルブは確かに安い!
だけど、そこに落とし穴がありました。
10年近く経つと、錆びでバルブが回らなくなったり、割れて水漏れを起こしたりする事故が増えてきます。

破損したセントラル浄水器のバルブ

今でも当時のモデルが破損したりして、定期的に修理依頼をいただきます。当時のモデルを修理させていただく場合、お客様にはステンレス製のバルブへの切り替えをお勧めしています。

セントラル浄水器のバルブの比較
という事で

今回の学び
③バルブや配管はステンレス製が長く使える

※シンプル構造で故障が少ないセントラル浄水器ですが、可動部分のバルブが一番故障しやすいパーツです。だからこそバルブの素材は要注意。

いろいろな学びの中、究極のトラブルが発生します。経営不振に陥った浄水器の会社、2006年にとうとう倒産してしまいました。
※とても重要な学び 開発費かけすぎると会社は倒産する!
普通は隠したい事案なのですがあえて公開するスタイル!

倒産してはしまったものの、販売台数は既に10,000台を超えていて、このままではたくさんのお客様に迷惑がかかってしまう!
という事で、元の会社の工場やスタッフを引き継ぐ形で、ついに産声をあげたのがエヴァブリッヂなのです。
おぎゃー!

だけどエヴァブリッヂになっても、まだまだ失敗します。

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▼カートリッジの失敗
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先輩達が積み重ねてきたたくさんの成功や失敗の経験、そして他社さんからも協力していただいて、2006年にニューリリース。
ブランド名も「最上清流」になって
遂に最高のセントラル浄水器が完成!
今度の浄水器はカバーも本体も配管もバルブも、耐久に優れたステンレス製を採用しました。

セントラル浄水器最上清流

そして一番の変更点はカートリッジの仕様変更。
今まで全て手作業で行っていたカートリッジ作りですが、今回は既製品のカートリッジを使います。多くの浄水器メーカーが採用している、活性炭にバインダー(接着剤)を混ぜてブロック状に機械成型されたブロック活性炭カートリッジ!

セントラル浄水器の性能が低い理由

自社で一本ずつ手仕事生産していた頃に比較すると生産効率も一気に上がって、
「今度こそ大成功?」
と思っていたのですが、今度の浄水器はいまいち評判が悪い。
「なぜ?」
新規のお客さまからの評判ではなく、既存のユーザーさまからの声‼声!声!
「お水が美味しくなくなった!」
「変な味がする!」
「品質が落ちたんじゃないの?」
と大不評!
すぐに問題のあった現場へ行きカートリッジを回収して確認します。

白い不織布(表面の薄いフィルター)を剥がしてみると

破損したセントラル浄水器カートリッジ

???

破損したセントラル浄水器カートリッジ

内部の活性炭部に無数のヒビが発生していました!
水道管直結式の高い水圧は、ブロック状のカートリッジを変形させてしまい、その亀裂の隙間からは浄水されていない原水(水道水)が通り抜けてしまいます。
水道水が混じると当然、塩素臭がしてしまう。
こんなの全然、浄水器じゃない!

その後の調査で、回収した約4割以上のカートリッジがこの状態でした。
浄水器をつけているのに浄水されていないという最悪の状態でした。

「セントラル浄水器は性能が低い」
なんて事をよく言われる中で、とっても評価が高かった先輩達が作っていたカートリッジ。
一般的なセントラル浄水器の性能が低いと言われるのは、塩素が除去しきれていないという事だったのです。そして、塩素が除去されていない理由は、このカートリッジの破損が原因だったことがわかりました。

破損して水道水が直接混じってしまうと、当然除去できないのは塩素だけではなく、他の除去物質も素通りしてしまうという事。

新規のお客様はブロック活性炭カートリッジしか使ったことないので
「こんなもんかな?」
とスルーしていたようですが、昔からオール浄水に慣れていた既存ユーザーさん達は、敏感にお水の違いに気づいたのです。
ためしに新規のお客様に過去モデルのカートリッジを試していただくと
「お水が美味しい!」
と大変感動していただけました。
ものづくりはそんなに甘くありませんでした。
厳しい(もちろん良い意味で)お客様からの声によって、さらに開発開始です。

「キッチンの浄水器を大きくすればセントラル浄水器になる」
と思っていたけど、どうやらそうではない事に気づきました。
キッチンの浄水器のような小型サイズでは強度的に問題ないブロック活性炭カートリッジですが、大きくする事で強度は低下し、水に濡れるとさらに強度は落ちて脆くなります。ちょうど、「ミートボールは頑丈だけど、大きいハンバーグは割れてしまう」のに似ています。

1つの蛇口の水をろ過するのと、家中ぜんぶの水をろ過するのとでは、通過する水量も、カートリッジにかかる負荷(水圧)も何もかもが違うという事を今さらですが痛感しました。
「あーでもないこーでもない」を繰り返し、さらにいくつもの失敗も重ねつつ、ついに新しいカートリッジが完成しました。

セントラル浄水器最上清流カートリッジ

新しいカートリッジは、自然の恵みをたっぷり詰め込んだヤシの実生まれの「粒状ヤシガラ活性炭」をたっぷり使ったカートリッジ。粒状活性炭は多くの浄水場でも採用されているろ過方法。浄水性能とは活性炭と水の接触時間に大きく影響を受けます。たっぷり入った粒状活性炭でしっかりと分厚い層を形成することで、ブロック活性炭カートリッジの数倍の接触距離を実現しました。また、製法をブラッシュアップする事で、製造効率も大幅に改善する事に成功しました。

失敗続きの歴史の中で、ちょっと特異な進化をとげてしまった「最上清流」のカートリッジ。
ブロック活性炭カートリッジが主流の現在でも、職人が1本ずつせっせと手作業で製造するこだわりの独自製法を貫いています。

さらに生産性向上のため、大型の機械設備を導入して作業の一部を自動化したり、クリーンな環境で製造できるようにクリーンルームを作ったり。
気がつけば、スーパーなどに設置されている「お水の自動販売機」でも採用されるような優秀なカートリッジを作れるようになりました。

セントラル浄水器_手作業

今回の学び
④セントラル浄水器にブロック活性炭カートリッジは不向き

今で弊社では小さなマイナーチェンジを繰り返し、より良い製品づくりを続けています。
けっこう完成形に近づいた自身はあります。
気づけば長文になってしまいましたが
大まとめです。
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▼まとめ 最高のセントラル浄水器を作るポイント
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①性能維持・管理の面で「ろ材直接充填式」よりも「カートリッジ式」の方が優れている。
②セントラル浄水器の素材に樹脂は不向き。
③バルブはステンレス製が長く使える。
④セントラル浄水器にブロック活性炭は不向き。

今後も仕様変更を繰り返すであろう私たちですが、以上の4点はおそらく変更する事はないと思います。

安心して長く使っていただくためセントラル浄水器「最上清流」がこだわって製造しているポイントのお話。

セントラル浄水器を選んでいる皆さんにとって参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただいて ありがとうございました!

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