【危険】お風呂の塩素は25℃でガス化!シャワーは飲用の100倍危険って本当?【セントラル浄水器】

こんにちは。
全館浄水システム「最上清流」の江﨑です。
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▼お風呂の塩素は25℃でガス化?それって本当?

お風呂の塩素は25℃でガス化!

猛毒の塩素がお風呂に充満するから危険!

こんなネット上の噂って本当なのでしょうか?

「塩素 ガス化 風呂」

というキーワードで検索してみると・・・

【塩素の危険性!】

【気化した塩素が呼吸や皮膚呼吸で血液に取り込まれる!】

【シャワーでガス化した塩素やトリハロメタンを吸引!】

【飲むよりもお風呂やシャワーが一番危険!】

【米国化学学会の警告!シャワーは飲用の6~100倍危険!】

っていう記事が続々とヒットします。

怖すぎない?

これが本当だったら大問題!お風呂に入るのは命がけです。

 

 

だけど、この記事を良く見てみると、だいたい「浄水器販売」だったり「健康系」の謎情報のサイトだったり。

結論から先に言ってしまうと、この「塩素は25℃でガス化する」という話は、科学的に誤解された情報が拡散されている可能性が高いです。以下に整理して解説します。

▼塩素は25℃でガス化する?

まず、そもそも「塩素が25℃でガス化する」というフレーズが間違いです。

塩素の沸点は-34.04℃。常温ではすでに気体である塩素が「25℃でガス化する!」というフレーズ自体がトンチンカンな話だったのです。この「25℃」という数字の出どころは不明ですが、間違いであることは明らかです。

さらに大事なポイント。水道水に含まれている塩素は「次亜塩素酸(HClO)」という物質で、「塩素ガス(Cl₂)」とは化学的な性質も毒性も全く異なる物質です。たまに、「塩素は世界で初めて化学兵器として使用された物質!」「第一次世界大戦で使用された毒ガスを水道水の殺菌に使っている!」などという記事も、よくわかっていない人が書いているトンチンカンな記事なので無視しましょう。

▼浴槽の塩素はガス化して充満するのか?

お風呂の塩素の残存を測定します。

本当に25℃でガス化するのなら、40℃以上のお風呂のお湯ならすぐに塩素反応が無くなるのではないでしょうか?

 

42℃設定で湯張りをします。

しばらくするとセオドア・オースティンの名曲『人形の夢と目覚め』が流れ、あのアナウンスが聞こえてきます。

「お風呂が沸きました!」

我が家の水道水の塩素濃度は0.8mg/Lくらい。浴室内には独特な化学の臭いが漂っています。これが毒ガス塩素なのでしょうか?ここから1時間おきに残留塩素濃度を測定していきます。

 

・スタート 0.8mg/L over

・1時間後 0.8mg/L over

・2時間後 0.8mg/L

・3時間後 0.8mg/L

・4時間後 0.6mg/L

・5時間後 0.4mg/L

・6時間後 0.3mg/L

・7時間後 0.2mg/L

・8時間後 0.15mg/L

徐々に塩素濃度は低下していますが、8時間経過後も塩素反応がしっかりと残っていました。実際に測定してみても25℃で塩素がガス化して浴室に充満するというのは間違っている事がわかりました。

そして、さっきから浴室に漂っている化学の臭いの正体は揮発した次亜塩素酸。塩素ガスの臭いではありません。水道水に含まれた次亜塩素酸は「ガス化」するわけではなく「揮発」します。高温になると揮発しやすくなるため、お風呂のお湯の塩素濃度は時間経過によって低下していきます。空気中に揮発した次亜塩素酸は非常に不安定で分解しやすい物質です。光(紫外線)等によって分解されてしまいます。

揮発しても濃度は非常に低く、人体にとっては影響が無いレベルとされています。

▼米国化学学会の報告とは?

だけど!だけど!

アメリカでは危険っていうデータが出ているんだ!

飲用の100倍危険ってアメリカ化学学会が言っている!

 

と主張する自称「水のスペシャリスト」さん(ただの浄水器のセールスマン)もいるようですが、これも誤解なので安心してください。

 

アメリカの化学会や、化学雑誌に掲載されたのは

【理論上、トリハロメタンは呼吸や皮膚吸収によって飲用の6~100倍になる可能性がある】

という仮説の話。

その後、多くの研究が行われ、現在では、水道水レベルのトリハロメタンで健康に影響が出るリスクは非常に低いとされています。

  • 多くの国では、トリハロメタンの安全基準がしっかりと定められている

  • 実際の吸入量や皮膚吸収量はごくわずかで、健康影響はほぼ無視できるレベル

つまり、
当時の研究はあくまでも「仮説」であって、現在では否定されているというのが科学的な結論です。

「100倍危険!」は誤解された過去の仮説を誇張した表現にすぎません。こんな事を言っている業者からは、できるだけ距離をとりましょう。

▼まとめ

・お風呂の塩素が25℃でガス化するというのは完全な誤情報。

・水道水の塩素は「塩素ガス」ではなく「次亜塩素酸」

・浴槽の塩素臭の正体は「塩素ガス」ではなく「揮発した次亜塩素酸」

・「100倍危険」という表現は、昔の仮説を誤解して誇張したもの。

 

ただし、

水道水の次亜塩素酸に皮膚刺激性があるという事も

ひとつの事実です。

敏感肌の人にとっては

お風呂の脱塩素はとっても有効なのです。

正しい情報を知ったうえで、自分や家族にとってベストな入浴スタイルを選びたいですね。

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