【セントラル浄水器の選び方】複数メーカーを比較するときの12のチェックポイント
▼セントラル浄水器の選び方
家中のお水をまとめて浄水できる「セントラル浄水器」。キッチンだけでなく、お風呂やシャワー、洗面所などでも浄水を使える便利な住宅設備ですが、実は選び方が難しい製品でもあります。各メーカーのホームページを見ても、価格や仕様の表示方法はさまざま。「結局、何を基準に比較したら良いの?」と迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?例えば、本体価格が安くても、長年の維持費を含めると総額は高くなる場合もあります。また、同じように「塩素を除去」「PFAS対応」と書かれていても、実際の試験条件や確認されている性能が同じとは限りません。セントラル浄水器は、一度設置すると長く使い続ける住宅設備です。だからこそ、価格だけではなく、性能の根拠・維持費・安全性・使い勝手・メンテナンス体制など、購入前に確認しておくことが大切です。
そこで、複数のメーカーを比較するときに役立つ「12のチェックポイント」をまとめました。気になるメーカーへの問合せや、見積りを依頼する際のチェックシートとしてご活用ください。
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①15年間使った場合の総額
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価格は、浄水器選びの大切なポイントです。ただし、比較するときは本体価格だけではなく、長期間使い続けるために必要な費用も確認しましょう。本体代・工事費・カートリッジ交換費・メンテナンス費・出張費・消耗品費(パッキンなどの備品)など。これらを含めて計算すると、購入時の価格だけではわからなかった違いが見えてきます。特に、購入型とレンタル型を比較するときは、同じ使用期間で総額を計算することが重要です。また、戸建に設置する場合はカバーも必要です。カバー代が価格に含まれているのか、別途料金がかかるのかも確認しましょう。
【メーカーへの質問】
「15年間使った場合の総額はいくらになりますか?」
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②カートリッジ交換にかかる費用
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「カートリッジ代〇〇万円」と記載されていても、それが交換に必要な費用のすべてとは限りません。カートリッジ本体価格とは別に、交換工賃・交通費・出張費・送料・パッキンなどの消耗品費などが別途必要になる場合もあります。また、対応地域や作業内容によって費用が変わることもあります。毎回の交換に実際にかかる費用を、購入前に確認しておきましょう。
【メーカーへの質問】
「カートリッジ交換にかかる総額はいくらですか?」
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③カートリッジ交換時期の根拠
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カートリッジ交換サイクルは、メーカーや製品によって異なります。単に「何年使えるか?」だけではなく、その交換期間が何を根拠に設定されているのかも大切なポイントです。総ろ過水量・試験結果・想定する使用水量など、どのような条件を基に交換時期を決めているのかを確認しておくと安心です。
【メーカーへの質問】
「カートリッジ交換期間は、どのくらいの使用水量を想定していますか?」
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④交換時期の直前の浄水性能
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使いはじめの性能とあわせて確認したいのが、カートリッジ交換時期が近づいたときの性能です。使い始めに十分な性能があっても、その性能が交換時期まで維持されるかどうかや、設置後に性能を確認する方法があるのかを確認しましょう。
【メーカーへの質問】
「交換時期まで浄水性能が維持されていることは、どのように確認していますか?」
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⑤残留塩素除去性能の実測試験
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セントラル浄水器のカタログに記載されている「総ろ過水量」について、どのように求めた数値なのかを確認しましょう。実際に通水試験で確認した試験結果なのか、それとも、ろ材の性能や量から算出した計算上の数値なのかは、比較するうえで知っておきたいポイントです。
【メーカーへの質問】
「残留塩素の浄水性能は第三者機関による実測試験で確認していますか?」
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⑥浄水後の残留塩素濃度
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同じセントラル浄水器でも、浄水後の残留塩素をどの程度に設計しているかは製品によって大きく異なります。残留塩素を除去する設計なのか、一定量残す設計(ろ過されない原水を混合する仕組み)なのかを確認しましょう。どちらの設計にもそれぞれの考え方があります。大切なのは、自分が希望する水と、製品の設計が合っているかどうかです。
【メーカーへの質問】
「通常の使用状態では、浄水後の残留塩素はどの程度になりますか?」
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⑦PFAS除去性能
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「PFAS対応」という言葉だけでは、具体的な試験内容までわかりません。PFAS・PFOA・PFHxSなど、どの物質につて除去性能を確認しているのかを確認しましょう。可能であれば、第三者機関による試験結果など、性能の根拠となる資料を確認しましょう。
【メーカーへの質問】
「PFASの除去性能について、対象物質・除去率・試験条件がわかる資料はありますか?」
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⑧ろ材の内容の安全性
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家中の水が通る設備だからこそ、内部に使用されている材料についても確認しておきたいところです。活性炭や各種ろ材のほか、製品によっては鉱石や抗菌材料などが使われている場合もあります。「天然由来」「天然鉱石」といった説明だけで安全性や性能を判断することはできません。具体的に何が使われているのか、浸出試験(水に溶けだす成分の試験)などの資料があるかを確認しましょう。また、銀などの特定の材料についても、使用・不使用だけで安全性を判断するのではなく、使用条件や試験結果も含めて評価することが大切です。
【メーカーへの質問】
「使用しているろ材や、水に溶けだす成分を確認した試験結果を教えてください。」
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⑨設置による水圧・流量への影響
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セントラル浄水器を使用する場合、浄水性能とあわせて、水の出方も大切です。せっかく希望するお水になってもチョロチョロで使いにくくなるのは避けたいですね。浄水器を通すことで、水の流れには一定の抵抗が生じます。これを「圧力損失」といいます。圧力損失の大きさは、浄水器の構造や通水量などによって異なります。具体的に損失水頭の試験データなどがあるか確認しましょう。
【メーカーへの質問】
「十分な流量を確保できますか?圧力損失の試験データはありますか?」
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⑩本体・配管・バルブの素材
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セントラル浄水器を長期間、安心して使うために、耐久性も確認しておきたいポイントです。本体の素材が表示されていても、内部配管やバルブなど、細かな部分については記載されていない場合があります。水に触れる部分にどのような材質の部品が使用されているのかも確認しましょう。長く使う設備なので、部品の耐久性や、部品交換や修理が可能なのかも確認しておくと安心です。外観の印象だけで判断せず、見えない細部まで確認しましょう。
【メーカーへの質問】
「本体だけでなく、内部配管やバルブにはどのような素材を使用していますか?」
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⑪カートリッジ交換の方法
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定期的に必要なカートリッジ交換作業。メーカーや販売店に交換作業を依頼する方法もあれば、利用者自身で交換できる製品もあります。自分で交換できれば費用を抑えられる場合がありますが、作業の手間や必要な工具、交換後の漏水確認などにも注意が必要です。一方、専門スタッフに依頼する場合は、作業内容や対応地域、費用を確認しておきましょう。無理なくメンテナンスを続けられることも、長く使う設備を選ぶうえで大切な条件です。
【メーカーへの質問】
「カートリッジ交換は依頼できますか?また、自分でもできますか?」
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⑫もしメーカーや販売会社がなくなった場合
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長期間使う設備では、購入時の対応だけでなく、将来も使い続けられる体制があるかという視点も大切です。将来的にメーカーや販売会社の事業内容が変わったり、取り扱いが終了したりする可能性もあります。交換カートリッジの供給や、修理・メンテナンスの引継ぎについて、どのような備えがあるかを確認しましょう。将来のことを完全に保証することは難しくても、現時点でどのような対策を講じているかは、比較の材料になります。
【メーカーへの質問】
「万が一、事業を終了した場合、交換カートリッジの供給やメンテナンスを維持するための体制はありますか?」
▼まとめ
セントラル浄水器を比較するときは、各メーカーの宣伝文句や価格だけを見比べると、どれを選んで良いのかわからなくなります。そんな時は、気になるメーカーに同じ質問をして、その回答を並べてみると、違いがわかりやすくなります。
今回紹介した12項目は、全てに1つの正解があるというものではありません。ご家庭の人数や使用環境、求める性能などによって、重視するポイントは異なります。大切なのは、「何を重視して選ぶのかを明確にし、納得できる情報をもとに判断すること」です。分からない点は購入する前に質問し、しっかり検討して、あなたにぴったりなセントラル浄水器を選んでください。
<セントラル浄水器選びの12項目>
①15年間の総額
維持費を含めた総額はいくらになりますか?
②カートリッジ交換費用
交換にかかる費用は、すべて含めていくらですか?
③カートリッジ交換時期の根拠
どのくらいの使用水量を想定していますか?
④交換直前の性能
交換時期まで浄水性能は維持されていることをどのように確認していますか?
⑤残留塩素除去性能
第三者機関による実測試験のデータはありますか?
⑥浄水後の残留塩素濃度
通常使用時の残留塩素濃度はどの程度になりますか?
⑦PFAS除去性能
対象物質・除去率・試験条件がわかる資料はありますか?
⑧ろ材と安全性
ろ材の内容や浸出試験のデータは確認できますか?
⑨水圧・流量への影響
圧力損失の試験データはありますか?
⑩本体、内部配管、バルブの材質
水に触れる部分には、どのような材質を使用していますか?
⑪カートリッジ交換方法
交換作業は依頼できますか? 自分でもできますか?
⑫将来の供給・メンテナンス体制
事業終了時のカートリッジ供給やメンテナンスへの備えはありますか?
セントラル浄水器は、長く付き合っていく住宅設備です。
ぜひ、この12の質問を比較・検討の際にお役立てください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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